”留学やワーホリで身につけた英語を、
看護の仕事で生かしたい”
『看護師免許』と『語学力』
両方を活かす職場があれば理想的ですよね。
そこで今回は、
病院で外国人患者さんの対応をしてきた看護師歴10年の私が、【英語が話せる看護師が活躍できる仕事】をご紹介します。
私の経験上、
語学力は看護師としての
個性や強みになります!
今回の【語学力で活躍できる職場11選】をご参考に、
自分だけの『やりがい』がある仕事への第一歩を踏み出してもらえたらと思います。
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【2024年】英語が話せる看護師は需要アリ!
英語が話せる看護師は需要アリ!
こう言い切れる理由を2つお話します。
外国人旅行者数が復調
アフターコロナと言われる2024年、観光地・大都市は外国人観光客でいっぱいです。
旅行中の予期せぬ体調不良で、病院を受診する外国人患者が再び増えています。
医療現場では通訳アプリを駆使して外国人対応していますが、コミュニケーションに苦慮する場面が多いです。
やはり語学力のあるスタッフが求められています。
日本も医療ツーリズムに本気を出す
医療ツーリズム(医療観光)の先進国といえば韓国。
韓国はとくに美容整形の分野で、多くの外国人患者さんを受け入れてきました。
ホスピタリティで引けを取らない日本も、この先5~10年で外国人患者を多く誘致し、医療ツーリズムを本格化させる動きがあります。
患者さんと直接対応する看護師が外国語を話せるとなれば、医療ツーリズム市場では価値の高い人材と評価されるでしょう。
【看護師が英語を活かす】オススメ職場11選
英語力が求められる看護師の職場を11種類ご紹介します。
①美容系クリニック
美容系クリニックでの語学力の需要は高く、『語学が堪能な方優遇』といった求人案件は珍しくありません。
とくに需要のある言語は
英語と中国語です
なかには、語学ができる人には『特殊業務手当』などとして、別途手当てが支給されるクリニックもあります。
需要の多いクリニックの立地としては、東京・大阪などの大都市圏が多いです。
②検診センター
検診センターは、個人や企業の検診を専門にする医療施設です。
都市圏では次のような検診施設もあります。
- 外資系企業の企業検診を一手に引き受ける
- 全受診者の一割が外国人
上記のような施設では、語学力(とくに英語)が役に立つのは間違いありません。
また、メディカルツーリズム(医療観光)に力を入れている施設では、とくにアジア圏からの検診受診者も多く、英語のほかに中国語の需要もあります。
③外国人受け入れ病院
「どういう病院が外国人受け入れ病院?」
あまり知られていませんが、国がいくつかの条件をクリアした外国人受け入れ病院に、JMIP(ジェイミップ)という認証を出しています。
2021年7月時点で全国76の医療機関が認証を受けています。
「語学は生かしたいけど、看護スキルも維持したい」という方には『外国人受け入れ病院』がオススメの職場です。
また個人的な経験からいうと、JMIP認証がなくても外国人患者さんが多い医療機関はかなりあります。
立地で言うと、
- 土地柄、外国人が多い地域
(例:都市圏、埼玉県川口市、愛知県豊橋市など) - 国際空港近く
- 大使館が多いエリア
- 留学生が多いエリア
以上のような地域にある医療機関だと、外国語の必要度が高いです。
また、ネット検索で外国人受け入れ病院を探すなら、次のようなワードで探してみるのもオススメ。
【外国人受け入れ病院を探す検索ワード】
『国際外来』『国際診療部』
『国際内科』『大使館指定病院』など
実際に検索してみると、やはり国際空港の近くや、大都市圏の病院名が上がってくると思います。
④トラベルクリニック(渡航外来)
トラベルクリニックは、留学や駐在などで海外渡航される方に、必要な健康診断や予防接種をする医療機関です。
英語を使うのは、こんな場面。
- 各国指定の渡航前検診を取り扱う
- 海外に提出する書類を作成する、等
また、外国語対応してくれることから、外国人患者さんの受診が多いクリニックもあります。
⑤国際空港の医務室
大きな空港には、たいてい医務室や空港クリニックがあります。
利用するのは、航空会社や空港の職員が多いですが、もちろん急に体調を崩した人も利用します。
- 基本的な業務は一般的なクリニックと同じ
- 空港で発生した救急患者さんへの初期治療を行うことも
なので、語学力だけでなく救急看護の経験があるとより有利でしょう。
また、主要な国際空港の医務室は、ほとんどの運営母体が大学病院です。
例えば、
【大学病院が運営の空港クリニック 一例】
- 日本医科大学 成田国際空港クリニック
- 近畿大学医学部 関西国際空港クリニック
- 藤田保健衛生大学 中部国際空港診療所
どの空港クリニックも求人案件が出ることはまれで、運営母体の病院から派遣される形です。
ですが、中には独立経営している空港クリニックもあります。
例えば、
【独立経営の空港クリニック 一例】
- 大阪国際空港(伊丹空港)の『大阪国際空港メディカルセンター』
- 福岡空港の『丸岡内科クリニック』など
基本的に欠員募集しかチャンスはありません。
求人に巡り合えるかはタイミング次第です。
⑥検疫官
検疫官というのは空港や港湾の検疫所で、感染症検疫や衛生管理に関わる仕事です。
『厚生労働技官・検疫官』という国家公務員で、全国に転勤あり。
検疫業務は入国時の重要な仕事で、外国語を使う機会ももちろん多くあります。
数年前、検疫官に興味があって
募集をチェックしていたのですが、
当時はたしか年1、2回のみ
『若干名』の募集でした。
現在はコロナウイルス流行の影響で、随時募集中となっており、採用人数も数十名単位となっています。
【検疫所で医師・看護師など募集中】
国内の空港では、多くの医療専門職が検疫官(国家公務員)として働いています。水際で #新型コロナウイルス から日本の未来を守るため、ともに働く方を募集しています!#検疫官#医師#看護師「医療のお仕事 Key-Net」に掲載中https://t.co/EMfer94XPv pic.twitter.com/gDW455enC0
— 厚生労働省 (@MHLWitter) June 9, 2021
⑦『〇〇ナース』と呼ばれる仕事
ここではちょっと特殊な働き方の『○○ナース』と呼ばれる仕事をご紹介します。
- ツアーナース
- エスコートナース
- シップナース
ツアーナース
ツアー旅行やスポーツ合宿などに付き添い、けがや急病に対応する仕事です。
外国人旅行客のツアーに同行する案件では、語学力を発揮できるでしょう。
ツアーナースの仕事は、基本的に単発の派遣業務。
看護師派遣会社に登録して、気に入った案件に応募するとツアーナースの仕事ができます。
エスコートナース
いわゆる『医療搬送』に同行する仕事です。
けがや病気で自力での移動が困難な患者さんに付き添って、指示された処置・治療を行いながら移動を手伝います。
主には日本と海外を移動する仕事なので、語学力が生かされますよ。
医師は同行しない場合もあるので、救急看護の経験もあるといいですね。
エスコートナースとして有名な山本ルミさんの記事が興味深かったので、ご紹介しておきます。
シップナース
船の医務室で働く看護師がシップナースです。
外国人も乗船する客船・貨物船では、語学力が求められます。
働き方には常勤と単発の両方があって、主には次の通り。
- 常勤シップナース…船会社の社員として客船や貨物船の医務室で働く
- 単発シップナース…クルージングツアーなどの船旅に付き添う
急なケガや病気に対応し、医療機関へ引き継ぐ役目もあるので、救急対応の能力も生かされる仕事です。
⑧インターナショナルスクール・プレスクール
インターナショナルスクールやプレスクール(保育園)でも看護師は募集されています。
主にはこんなお仕事です。
- 看護スタッフとしていわゆる『保健室の先生』的な業務
- 小規模なスクールでは保育補助も
子どもと触れ合うことが好きな方にオススメ。
一方、求められる英語のレベルは高くなく、語学への興味さえあれば応募可能という求人案件もあります。
⑨外資系企業や大企業の産業看護師
産業看護師はこんなお仕事です。
- 企業の医務室等に勤務
- 職員の健康診断やその後のフォロー
- メンタルヘルスチェック
外資系企業の場合は、社員と対応するのに語学力が必要な場合もあり、英語等ができると採用に有利です。
ただ採用自体が頻繁にはないので、
看護師転職サイトに登録しておくなどして募集のチャンスは逃さないこと、
アピール材料として、TOEICなど英語スコアを取得しておくことをオススメします。
▼英語を活かす求人もあります▼
⑩治験コーディネーター(CRC)
新薬の有効性や安全性を確認するために行われる治験。
製薬会社・患者さん・担当医師の間に立って、治験の調整役をするのが治験コーディネーターの仕事です。
語学(英語)力は必須ではありませんが、英語の文献や薬の説明文に接する場面はあるので、英語に抵抗がないほうが望ましいです。
⑪医療機器メーカー社員
いわゆる『クリニカルスペシャリスト』といわれ、こんな仕事をします。
- 自社の医療機器の説明をし、病院に導入してもらう(営業活動)
- 導入後のアフターフォロー
病院看護師として医療機器を扱っていた経験が生かされる仕事です。
英語力が求められるのは、外資系の医療機器メーカーの場合。
製品の取扱説明書が英語だったり、本社とのメールのやり取りが英語だったり、英語に接する機会があります。
実際に求人案件を見てみると、条件として『中級以上の英語力』などと書かれているものもあります。
求められる語学力は「日常会話+α」
たまに『ビジネスレベル』の語学力を求める求人案件もありますが、
たいていは『中級以上』と書かれている求人案件が多いです。
このようなレベルです。
患者さん対応する仕事であれば、上記の語学力に加えて、医療看護のボキャブラリーはあったほうが役に立ちます。
たとえば、問診表に登場するような語彙や表現は覚えておくといいですね。
おすすめ参考サイト(外部):
テラス内科クリニック 英語版問診表(PDF)
当サイト関連記事:
【語学に強い看護師が選ぶ】医療英会話が身に付くオンライン英会話
【看護師が英語を活かす】理想の転職方法
「語学を活かして、やりがいをもって働ける職場を見つけたい!」
ここからは、私の経験をもとに転職方法を2つご紹介します。
私は、留学とワーホリを1回ずつ経験
その後の転職先で語学を活かせました!
効率よく希少案件に出会える看護師転職サイト
今回ご紹介した『語学力が生かせる職場』、大半はそもそも定員が少数の職場です。
希望の職種があれば、欠員が出たタイミングを逃さず求人応募したいところ。
そのためには、あらかじめ看護師転職サイトなどに登録しておくことをオススメします。
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【転職サイトとの上手な付き合い方】うまく使えば有益で強い味方!
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募集がない場合でも…
私の経験ですが、病院であれば、直接看護部などへ電話で問い合わせみると採用を考えてくれる場合があります。
まとめ
今回は、英語が話せる看護師さん向けに11のオススメ職場をご紹介しました。
それぞれの職場の定員は多くありませんが、語学ができる看護師の需要は一定数あると言えます。
せっかく身につけた英語が仕事に生かせたら、単純に嬉しくないですか。
わたしは病院で、ほんの少し外国人患者さんの対応ができただけで嬉しかったです。
こういう自分だけの『喜び』や『やりがい』が感じられる職場は、きっとあるはず。
見つかるように応援しています。
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最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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