【ナース一旦辞める?】辞めたい自分に確認しておきたい5つのこと

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看護師辞めるときの確認事項 ナースの働き方

こんにちは、ナース熊猫(くまねこ)です。

今回は、「看護師を一旦辞めたい…」という方に向けたお話です。

「業務に追われる毎日、一回、立ち止まりたい」

「一旦辞めて、人生ゆっくり考えたい」

日々の業務をこなすのに精一杯で、自分の人生、なんだかよく分からなくなりますよね。

 

そこでこの記事では、今の辞めたい思いが整理できるように、次のことをまとめました。

〇辞めたい自分に確認しておきたい5つのこと
〇退職の流れ、次の仕事探し

今回の記事を読むことで、「とりあえず辞めたい」という漠然とした思いが整理でき、次の一歩が踏み出しやすくなるはずです。

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
ナース熊猫(くまねこ)

ナース歴約10年
留学1回&ワーホリ1回
中国で看護師、NZで介護職を経験
英・中・韓国語で患者さん対応可
転職・派遣の経験多
『看護師しながら、やりたいこと全部しよう!』

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なぜナースを一旦辞めたいか?『理由を見える化』しよう

猫

仕事が辛い、耐えられない…

こんな時は、とりあえず現状を変えたい=辞めたいとなりますよね。

ですが焦りは禁物

まずは辞めたい理由を具体的に並べて、自分が何をストレスとしているのか、『見える化』させましょう。

これによって自分が職場に求める条件が分かり、今後の仕事探しで失敗が減ります

【今の職場を辞めたい理由】
〇多すぎる業務量
〇多すぎる残業
〇サービス残業
〇始業時間前のカルテ情報収集
〇激務の合間に委員会や看護研究
〇休日でも勉強会・病棟会出席
〇連休取れない
〇夜勤で体調不良
〇ミスが許されない緊張感・プレッシャー
〇休日でも仕事のことが頭から離れない
〇ギスギスした人間関係

まだまだありますが、キリがないのでここらへんで。

 

始業前のカルテを見る時間は「前残業」とも言われていて、立派な残業なんですよね、本来は。

ですが、この前残業に手当を出してくれる職場はほとんどないのが現状。

地味にストレスですよね。でも情報収集しないと困るのは自分ですし。

 

個人的には、自分の休日を犠牲にするのはとてもストレスなので、休日の病棟会・勉強会はイヤですね。

みなさんも、「コレだけはイヤ!」と受け入れがたいものがありますか?

辞めたい自分に確認しておきたい5つのこと

チェックリスト

辞めたい理由が『見える化』したら、

退職そのものや退職後の生活について、具体的なビジョンを持てているか、自分自身に5つのことを確認してみましょう。

ある程度の見通しを立てておかないと、

上司の引き留めに流されて、不本意なまま仕事を続けることになったり、経験不足で希望する転職先が見つからなかったり、

「こんなはずじゃなかった」ということになりかねません。

 

【辞めたい自分に確認したいポイント5つ】
1、そもそも部署移動ではダメ?
2、看護師そのものを辞めたい?
3、次の仕事どうする?
4、今の経験・スキルで転職できそう?
5、辞めたあと、お金大丈夫?

細かく見ていきましょう。

①そもそも部署異動ではダメ?

退職を切り出すと、理由によっては部署異動を提案されます。

特に、「人間関係が辛い」「業務の負担がキツい」などは部署が変われば解決の可能性がありますよね。

あとは夜勤を減らすなど、勤務調整を提案される場合もあります。

 

自分自身が、そういった提案があれば退職を考え直してもいいのか?

それでも病院を離れたいのか?

あらかじめ自問して意思確認しておくことが大事です。

②看護師そのものをやめたい?

看護師そのものを辞めたいという方…

今の職場に嫌気がさして、「もう看護師はやりたくない」という心境になっていませんか

特に挑戦してみたい職種がある、ということでなければ、給与面では看護師免許を必要とする仕事の方がオススメです。

看護師と言っても、働き方はさまざま

  • 患者さんを相手にする仕事
  • 健康な人を相手にする仕事
  • 非対面のコールセンター

など、探せばいろんな働き方があります。

まずは、ネットで調べたり、転職サイトで案件を見たりしてみましょう。

「これならやってみたい」と思える、看護師向けの仕事が見つかるかもしれません。

③看護師は続けたいけど、次の仕事どうする?

繰り返しになりますが、看護師が働ける場は意外と幅広いです。

病院や介護施設はもちろん、製薬会社や一般企業、学校で働く形もあります。

たくさん情報収集して、ぼんやりとでも希望する仕事を絞っておくと、退職への不安がなくなりますよ。

④今の経験・スキルで転職できそう?

一般的に、『3年働いて一人前』なんてこともよく言われますから、

年数の浅い方は、自分の経験で次の仕事が見つかるか、ちょっと心配ですよね。

【経験談】新人看護師が1か月で病院を退職→その後の人生どうなった

 

『経験浅』でも受け入れ可能な職場はあります。

一方で、「3年以上の臨床経験があれば尚可」や「注射や点滴に苦手意識の無い方」などと、優遇条件として挙げている求人施設もあります。

希望する分野がある場合は、どの程度の経験が求められるのか情報収集しておきましょう。

一時の辞めたい衝動で動いてしまうと、のちの転職で苦労することになりかねません。

 

とはいえ、無理に働き続けて心身が壊れてしまってはどうしようもありませんよね。

看護は自己犠牲する仕事ではないので、くれぐれも無理はしないようにしましょう。

⑤退職後、お金は大丈夫?

退職後すぐに次の仕事を始めない場合、少なくとも2.3か月の生活費は確保しておいた方が安心です。

失業手当を受け取る場合も、通常は申請から約2か月程度はかかります。

衝動的に退職を決めてしまうと、あとあと経済的に困ることにもなり得るので注意しましょう。

失業手当については、次項の『失業者が利用できる行政サポート』で詳しくお話します。

「やっぱり辞めたい!」となったら

道しるべ

「とりあえず一旦辞めたい!」

ここからは退職の流れや、次の仕事探しに役に立つ情報をご紹介します。

退職への道のり

退職の主な流れは次のとおりです。

①退職理由を自分の中でまとめる
②退職の意志を伝える
③退職日までに引継ぎや残務処理をする

退職の理由は?(本音を言わない方がいいことも)

退職までの残り数か月を平和に過ごすためにも、ネガティブで批判的な退職理由は避けた方がいいでしょう。

【避けた方がいい退職理由】
〇職場の人間関係が悪い
〇業務の量や質への不満(忙しい、残業多すぎ)など

確かにそうなんですけど、我慢して働き続けているスタッフもいるわけで…

退職理由が職場批判と受け取られ、残り数か月、周囲からの風当たりがキツくなることもあります。

 

理想は、例えば「結婚&引っ越し」「家族の介護」などやむを得ない理由、

そうでなければ「スキルアップのため」などがポジティブで平和な退職理由と言えます。

職場が原因ではなく、個人の事情で退職する流れにするのが無難ですね。

退職を切り出すタイミング

退職の意志を伝えるのは、一般的に1~3か月前が望ましいです。

遅くとも1か月前とも言われていますが、

1か月前だと欠員の補充が間に合わず、残ったスタッフの負担を増やすことになりかねません。

なるべく気持ちよく去るためには、3か月前には伝えた方がいいでしょう。

退職までに職場でしておくこと

退職までの3か月の間に、

〇自分が担当している委員会・係活動の引継ぎ
〇手順書など、引継ぎ資料が必要であれば作成
看護サマリーなどやり残した仕事の確認

このあたりのことで、すべきことはないか確認しておきましょう。

知らないと損!失業者への行政サポート

次に、退職後に役に立つ情報です。

失業者の強い味方と言えば、『失業手当』

次の就職先を探す期間に、前職での給料の何割かを受け取れるという失業者へのサポートです。

受け取るには条件があるのですが、ざっくりこんな感じです。

【失業手当を受け取る条件】
①ハローワークで求職申し込みをして、実際に求職活動をしている人
②雇用保険の加入期間がさかのぼる2年間で通算12か月以上ある人
参考サイト:ジョブメドレー

積極的に求職活動をしていることが条件なので、

「退職後しばらく休養したいな~」という場合は残念ながら受給できないんです。ここ注意です。

また先述のとおり、申請から受給まで約2か月程度はかかります。

「退職金が思いのほか少なかった」

「ボーナスを当てにしていたのに貰えず退職になった」

こんなこともあり得る話です。2,3か月の生活費は確保しておきましょう。

 

補足)『再就職手当』について

「どこも看護師不足。失業手当なんてもらう間もなく再就職できそうだけど…」

わたしもそう思ってました。なので、転職歴は多いのですが、一度も失業手当を申請したことがありませんでした。

ところが、早く就職した人に向けて『再就職手当』なるものがあるというのです。

受給条件はありますが、要は「失業手当を受け取れる期間を残して、常勤で就職すると支給される手当」ということです。

これは制度を知ってる人だけが得するやつですね。

興味のある方は、厚生労働省・ハローワークが出している公式案内(pdf)に目を通してみてください。

雇用保険受給資格者のみなさんへ『再就職手当のご案内』(pdf)

転職活動のプロセス

看護師の転職はスピーディーです。

お目当ての施設があれば、応募から面接、内定まで早ければ1週間。

条件から希望する職場を探すとしても、だいたい1~3カ月あれば内定が決まることが多いです。

転職活動の方法は大きく分けて2つあります。

① 自力で転職
② 転職サイトを利用して転職

自力で転職

自力で求人情報を得る方法はというと、こんな感じです。

【個人で得られる求人情報】
〇ネットの公開求人
〇施設のホームページ
〇施設に電話して問い合わせ
〇知人の紹介

とくに施設のホームページを見て応募する、電話で問い合わせて応募するなど、

いわゆる『直接応募』の場合、やる気を買われて好印象に映ることが多いです。

働きたい職場が具体的に決まっている場合は、直接応募してみるのがオススメです。

転職サポートを利用して転職

複数の求人を比較してから応募したい、という場合は転職サポートを使うと便利です。

【転職サポートを利用する方法】
〇ハローワーク
〇ナースセンターまたはeナースセンター
〇民間の転職サイト

どれも転職の流れとしては、【登録→求人の検索/マッチング→面接】となっていて、

担当者さんが付く場合は個人的にアドバイスを受けることができます。

 

ナースセンターは各都道府県に1つずつある、いわば『看護職のハローワーク』です。センターによっては、担当者さん自身も看護師で、より的確なアドバイスをくれると好評です。

『eナースセンター』に登録しておくと、センターに行かなくてもネットで求人検索できて便利ですよ。

都道府県看護協会による無料職業紹介事業 eナースセンター

 

一方、民間の転職サイトは、ハローワークやナースセンターより手厚いサポートが売りです。

例えば、これまでの転職者から集めた、各医療機関の口コミ・評判が聞けたり、個人ではしづらい『お金』に関する交渉事や問い合わせを引き受けてくれたりします。

給与や賞与、残業の有無、休暇の取得状況など、面接の場ではさすがに直接聞けないっていうことありますよね。

こういった聞きづらいことを、担当者さんが自然な形で聞いてくれます。

労働条件をうやむやにせず、納得したうえで転職できるという点では、民間の転職サイトも利用したいところです。

人気記事:【転職サイトとの上手な付き合い方】うまく有益で強い味方!

まとめ

今回は「看護師を一旦辞めたい…」という思いの方に向けてお話しました。

ちょっとまとめますね。

【看護師一旦やめたい…と思ったら】

〇まずは辞めたい理由を書き出して「見える化」しよう。
〇見えてきた明確な理由が、自分が仕事するうえで受け入れがたいこと→次の職場選びで参考にすれば、転職の失敗は減る

次に、退職後の身の振り方など、ビジョンが具体的にあるのか、自分自身に確認することも大切です。

辞めたい自分に確認しておく5つのこと

①そもそも部署移動ではだめ?
②看護師そのものを辞めたい?
③看護師を続けるなら、次の仕事どうする?
④今の経験・スキルで転職できそう?
⑤退職後、お金は大丈夫?

わたしの経験から言うと、上記のことを確認したうえで迷いがなければ、退職に向けて動き出して大丈夫です。

退職に向けては、次のようなポイントをお話しました。

【退職までの道のり】

〇退職の理由は、職場への不満を匂わせない。個人の事情を理由にするのが平和的。
〇退職を切り出すのはなるべく早めに。3か月前には言いたい。
〇退職までに引継ぎや残務をこなし、キレイに去りましょう

雇用保険や失業保険にも少し触れましたが、

わたしと同じく、看護師って失業保険(失業手当)を利用しない方が多いのではないでしょうか。

20代の時に知っておきたかったと、ちょっと残念な思いです。

(貰えるものは貰っておきたいタイプです)

共感された方(いるかな?)、退職するこの機会に『失業手当』や『再就職手当』のこともぜひ調べてみてください。

↑お金に目がくらんで力が入ってしまいました(笑)

 

長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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