今回は、主に看護学生さん向けに「就職が先か、留学が先か」こんなお話です。
今は看護師目指しているけど、
子どもの頃から留学もしてみたかった
こんな方も多いのではないでしょうか。
わたしもその一人でした。
わたしは看護師経験10年弱、その中で語学留学1回、ワーホリ1回を経験しました。
この経験から、
看護師スキルと語学力、両方が効率よく伸びる、おすすめのキャリアプランをご紹介します。
貴重な20代、時間をムダしたくない方へ、
『20代・生き方の設計図』として参考にしてくださると嬉しいです。
≫≫看護学生のうちから医療英語を学びたい方へ
まずは就職してから留学しよう
結論をお伝えすると、看護師として経験を積んでから留学をするのが回り道なし、効率の良いスキルアップ方法です。
その理由を3つ、お話します。
理由① 新卒教育のカリキュラムに乗っかれる
病院の新人教育はカリキュラムがしっかりしていて、看護師の技術、観察、考え方などを基礎から学べます。
先輩も新人という扱いで指導してくれます。
大きな病院の教育体制なら、「先輩を見て覚えなさーい」などと放り出されることはありません。
また、同じスタートラインに立つ同期の存在は、しんどい時期の支えになりますよね。
このカリキュラムに乗っからない手はないと思います。
理由② 帰国後の再就職がしやすい
看護師経験1年以上、できれば3年程度あれば、帰国後の再就職がしやすいのは明らかです。
帰国後、運よく『語学力を生かせる職場』の求人を見つけても、「看護師経験〇年以上」という条件を満たせず諦める、なんてことにもなりかねません。
ちなみに、語学力を生かせる看護師求人ってあまり多くないんです。なのでタイミングが合ったときには逃したくないですよね。
理由③ ワーホリで看護師経験生かしたバイト可能
看護師経験を積んだうえで留学・ワーホリに行くと、現地の看護師資格がなくても、
✔病院でのボランティア
✔老人ホームでのボランティア・アルバイト
などが可能です。
わたしはニュージーランドでのワーホリ期間中、老人ホームでヘルパーとして働きました。
関連記事:【ワーホリ経験談】看護師は老人ホームで働いて英語力UP!
勤務中は、看護師スタッフと話をしたり、記録を読んだりして医療英語を学ぶことができ、
帰国後の再就職先では、外国人患者さんの対応をするのに役に立ちました。
外国人患者さんの英語対応、
自分が出来たらいいな!
せっかく留学に行ったら、こんな思いになりますよね。
『留学中にいろんなことを最大限学びたい』という方には、看護師経験を積んでからの渡航をオススメします。
≫≫でもやっぱり、
学生のうちから医療英語を学びたい方へ
新卒・未経験で留学してしまうと損!
損すること① 学校で習ったことを忘れる
これ、シンプルにもったいないです。
国家試験を受けたばかりの基礎知識パンパンのうちに、現場で動いたほうが、スキルとして深く定着します。
卒業後すぐ留学→就職という順序だと、頭に入れただけの知識は忘れてしまうので、また勉強しなおしになるでしょう。
損すること② 『既卒・未経験』は就職に不利
学校を卒業後、就職しなかった場合、世間での扱いは「既卒・未経験」。
学生時代に勉強したことを忘れており、ゼロではなくマイナススタートだと判断されます。
なかには、採用してくれ、新卒のカリキュラムに乗せて育ててくれる病院もあるでしょう。
ですが、同期と呼べる存在はいないかもしれません。
せっかく「語学力有り」でも、看護師として臨床経験がないと就職時の強味にはなりにくいです。
損すること③ ワーホリで出来るバイトが限られる
ワーキングホリデーでのアルバイトと言えば、
国にもよりますが、ホテル、カフェ、農園・果樹園などが代表的です。
もちろんこういったアルバイトもいいですが、
看護師経験があれば医療福祉系のバイトの選択肢も増えます。
帰国後また看護師をする考えだったら、少しでもメディカル関連のバイトをしましょう。
必ず今後の糧になります。
現実的なことを言えば、
「○○(国)にて老人ホームでの就労経験あり」など、履歴書に書くにも見栄えがしますし、
面接時にも医療系の経験として言いやすい、というメリットもあります。
【留学後…】語学を生かせる仕事はあるか?
留学やワーホリで身につけた語学力、できれば仕事で生かしたいですよね。
ですが残念ながら、語学力を生かす看護師の仕事は多くはありません。
数多くないので、理想の求人に巡り合えるかはタイミングが大切です。
どんな仕事ができるのか、あらかじめ情報収集しておきましょう。
ここでは、語学を生かす看護師の仕事について、いくつかご紹介します。
語学を生かせる看護師の仕事
さまざまありますが、一例はこんな感じです。
外資系企業や教育機関などは、そもそも定員1人だったりするので、募集がめったにないのが現状です。
お目当ての職種があれば、あらかじめ転職サイトに登録しておくのも良いですよ。
たいていの転職エージェンシーでは、良い募集があった際に担当者さんが知らせてくれます。
「病院で外国人患者さんの対応がしたい」は叶う?
わたしが留学を終えて、再就職するときの希望がまさにコレでした。
「外国人患者さんの対応がしたい!」
結論から言うと、一般病院でも外国人対応をする機会はあります。
ですが、頻度は多くありません。←ここ大事。
わたしは留学後、外国人患者が多いと有名な総合病院の見学に行ったんですが、そこで看護部長さんに言われたのが、次の言葉。
ちょっと長いですが、けっこう刺さる内容なので読んでみてください。
「ここは外国人患者さんが確かに多いですが、外国人専門ではなく、地域の人も利用する病院です。
ここで働けば英語が活かせると聞いて、留学経験のあるナースが多く就職しているので、各病棟に1人2人は、英語を話すナースが配置されている状態です。
ですが実際は、しょっちゅう英語で対応する場面があるわけではありません。
あくまで通常の看護業務がメインだと思ってください。」
就職後にガッカリすることがないようにと、このような説明をしてくれました。
外国人が多く訪れる病院でも、現実はこんな感じなんです。
病院に就職するなら、あくまで看護師の通常業務が主な仕事。
このことは忘れないようにしましょう。
ちなみに、わたしはその後、別の公立病院の救急部門に再就職しました。
外国人患者さんの対応は、だいたい年4~5回ほど。
あとは至って普通の看護業務でした。
幸い、前述の看護部長さんの助言のおかげで、「語学を生かす」ことへの過度な期待は捨てられたので、仕事は続けられました。
「外国人患者さんの対応をより多くしたい」という方は、
病院ではなく、都市圏の『英語が堪能な院長が経営するクリニック』などが良いと思います。
このあたりも、転職エージェンシーの担当者さんが情報をくれることがあります。
まとめ
今回は、「看護師もしたい、留学もしたい」という方に向けて、両方を叶える効率的な動き方をご紹介しました。
ちょっとまとめますね。
逆に、就職しないて留学してしまうと後々こんな損をします。
そして留学後、『語学を生かす仕事』がしたい方に、再就職の現状をお話しました。
前提として、看護師の夢も留学の夢も、両方かないます。
看護師は基本的な経験・スキルがあれば、再就職がしやすい職業。
ぜひ留学など、他のやりたいことも諦めないで、欲張ってほしいなと思います。
↑これ、一番言いたかったことです。
看護師の仕事があるから、大丈夫ですよ。人生欲張りましょう。
以上、アラフォーおばちゃんのお節介でした。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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