こんにちは、ナース熊猫(くまねこ)です。
「中国語を看護で生かしてみたい!」
【看護師×中国語】って、ネット上に情報や経験談があまりないですよね。

そこで、
中国語で患者さん対応をしてきた
私自身の経験を交えて、
中国語の必要性をお話していきます
結論からいうと、
【中国語ができる看護師】は、現場でかなり必要とされる存在です。
ただ、必要とされる頻度は病院や地域によってまちまち。
しょっちゅう中国語を使う職場もあれば、1年に数回くらいの職場も。
でも、必ず役に立ちます。
ムダにはなりません。
そしてなにより、
看護師としての自分に付加価値を感じますし、
患者さんの役に立てた充実感は特別なものがあります。
この記事では、
こんなことをお話していきます。
今すでに中国語のスキルがある方にも、『これから勉強しようかな』という方にも役に立つ情報です。
ぜひ参考にしてください。

中国語ができる看護師は『必要』
看護師として医療現場で働いていると、一度は中国人患者さんに出くわしたことがあるのではないでしょうか。
ここからは…
〇医療現場での中国語の必要度
〇必要とされる頻度
について詳しくお伝えします。
医療現場で必要とされる言語のツートップ【英語&中国語】
まずは、医療現場での中国語の必要度が分かるデータを見てみましょう。
『日本語でのコミュニケーションが難しい外国人患者』を受け入れたことがある900の病院に聞いた、
対応に使用した言語
(3言語まで複数回答)1 英語 56.8%
2 中国語 26.6%
3 日本語 26.0%
4 韓国・朝鮮語 6.4%
5 ポルトガル語 5.6%引用元:厚生労働省『医療機関における外国人旅行者及び在留外国人受け入れ体制等の実態調査 井上事務機事務用品株式会社』(pdf22ページ)
900か所中、230以上の病院が中国語対応の経験ありということです。
また、英語や日本語で対応した中には、
中国人患者に対して中国語での対応が出来ず、英語や日本語を使用した事例も含まれると思います。
中国語の必要度が高いのは明らかですね。

実際に外国人対応をしてきた
私の感覚でも、
中国語は他言語より必要度が高いです
ただし、常に必要なスキルではない
とはいえ一般的な病院だと、語学力は常に必要とされるスキルではないですよね。
外国人患者さんが来た時には大いに役立つのですが、それも頻度で言うと年に数回程度(一般の総合病院の場合)。
潜在的なニーズはあるものの、語学力が採用条件になっている医療機関は少ないのが現状です。
ちなみに語学力、とくに中国語を採用時の優遇条件に挙げている医療機関は…
大都市・観光都市の健診施設
上記のような施設が目立ちます。
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語学力を自分の付加価値と捉えよう

中国語…
たまに使うだけなら
頑張って勉強する意味ある?
たしかにモチベーション維持が大変ですよね。
ですが、看護師仲間を見渡してみてください。
中国語が話せる看護師って、ほとんどいないですよね。

語学力のある看護師も、
『ある方面でのエキスパート』
という意味では
認定看護師や専門看護師と同じです!
実際に、語学力はいざという時に大いに患者さんを助けます。
しかも通訳を通さず、実際に看護する看護師が中国語を話せるというのは、患者さんにとっては理想形。
皆さんも、中国語のスキルを『自分の付加価値・強み』と捉えてみてはどうでしょうか。
【医療中国語のオススメ本&web教材】病院ですぐ話せる・伝わる
中国語はこうして役に立つ!【実例紹介】
あまり詳しくは書けませんが、ざっくり私が対応した中国人患者さんの一例をご紹介。
中国語が看護の場でどのように役に立つか、想像してもらえたらと思います。
①貿易港が近い病院で
【どんな患者さん?】

コンテナ船で働く中国人
→港での作業中、ケガで入院
貿易港の近くは、こういった患者さんが多いです。
【看護師の動きは?】
- 受け持ちNsとして中国語で看護
- 他科受診の付き添い・通訳
- 雑談の相手

船関係で入院される方は
若い男性が多いです。
羞恥心に配慮して、
処置によっては男性Nsに依頼。
自分は通訳に徹することもあります。
②観光地の病院で
【どんな患者さん?】

中国人旅行客
→持病の悪化で入院、緊急帰国
【看護師の動きは?】
- 受け持ちNsとして看護
- 持病の内服薬を確認・主治医に報告
- 主治医が行う病状説明の通訳
- 付き添いご家族のフォロー(簡易ベッドの手配、院内コンビニの案内など)
- 医療連携室が手配した緊急帰国の段取りを患者さん&ご家族へ説明

持参薬の確認などは、
さすがに中国語能力だけでは
対応できないことがあります。
分からないときはあいまいにせず、通訳が難しい旨を医師に伝えましょう。
③地方の病院でも
【どんな患者さん?】

中国に駐在していた日本人
→中国で手術。術後フォローを日本で受けるため、診療情報提供書(中国語)を持って病院を受診。
【看護師の動きは?】
主治医から診療情報提供書の翻訳を依頼されたので、専門用語は辞書を駆使しながら翻訳しました。
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中国語を生かす看護師求人はどこで見つける?
せっかく中国語のスキルがあるなら、少しは仕事に生かしたくなりますよね。
ここからは中国語を生かす看護師求人の探し方についてお話します。
転職するなら①ネット検索

せっかくなら頻繁に
中国語が使える職場で働きたい!
という方は、まずは中国人の受け入れが多い病院をリサーチしてみましょう。
次のようなキーワードで検索すると、情報を集めやすいです。
医療機関のホームページに採用情報があれば要チェック。
「ぜひ働いてみたい!」という病院なら、直接電話で問い合わせてみましょう。

…とはいえ、
直接電話をするのは
結構ハードルが高いですよね
自力で転職活動をすることに不安がある方は、転職サイトを活用しましょう。
転職するなら②看護師転職サイト
やる気はあっても、自分ひとりの転職活動は不安ですし、実際けっこう大変。
参考記事≫≫≫自力転職のメリット&デメリット
「中国語を生かす」という明確な希望があるのなら、転職サイトを活用して、効率よくドンピシャの職場を見つけましょう。
看護師の転職サイトは各社ありますが、

『語学を生かす』仕事が
見つけやすいと思うのは
次の2社です
マイナビ看護師
『マイナビ看護師』は、看護師転職サイトの中でも大手。
一般職向けの『マイナビ転職』も有名です。
全国支社数が業界トップクラスなので、外国人の多い地域に的を絞るなど、地域特性を生かした仕事探しもできます。
詳細記事≫≫≫
『マイナビ看護師』の基礎情報&人気の理由まとめ
レバウェル看護(旧 看護のお仕事)
『レバウェル看護(旧 看護のお仕事)』も業界最大手の一つです。
保有する求人案件が豊富なので、おのずと語学を生かせる求人も多め。
働きやすさを重視した転職サポートに定評があるので、特に転職に慣れていない方向けのサイトです。
詳細記事≫≫≫
レバウェル看護(旧看護のお仕事)の基礎情報まとめ
転職なし、今の職場で生かすなら

中国語は生かしたいけど、
転職はしたくない…
こんな場合は、次のような方法で自己アピールしましょう。
1.中国語が話せることを職場に周知
→院内の【外国語対応が可能な職員リスト】などに載れば、勤務する部署以外でも活躍の可能性あり。
2.地域の『医療通訳ボランティア』に登録
→休みを削ることにはなるが、中国語を役立てるチャンスが広がる。
→団体によっては医療通訳養成講座があるので、医療に特化した中国語を学ぶことも可能。
ちなみに地域の医療通訳ボランティアは、
『○○(←地域名) 医療通訳』で検索すると情報が得られます。
番外編:中国で働きたいなら

中国で日本人看護師として
働いてみたい!
と思われた方は、【カモメ中国転職】で一度求人検索をしてみてください。
(サイト内にて「看護師」でキーワード検索)
カモメ中国転職は中国就職に特化した転職サイトで、
数は少ないですが、日本人看護師の募集があります。

私も20代の頃、
『カモメ転職』経由で
中国にある日系クリニックに
就職しました
同僚や医師と中国語でやりとりしたり、中国語で書かれた薬を扱ったり…
中国で働いた経験は、のちに日本で中国人患者さんの対応をするのに役に立ちました。
あわせて読みたい≫≫≫
【中国で働く日本人看護師】日系クリニックの仕事内容を詳しく紹介
まとめ
今回は、中国語ができる看護師の必要性についてお話しました。
おさらいです。
どんな医療現場で中国語が役に立つか、についてもお話しました。

仕事に生かす/生かさないは
抜きにしても、
語学力は自分の財産だと思います!
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